【初心者向け】株の教科書「酒田五法」で今後のチャートパターンを分析!

「ROICって聞いたことあるけどROAやROEとは何が違うのかな?
こんな悩みを抱えている人は多いのではないでしょうか。

こういった疑問にお答えします。

✅本記事の内容

  • まずは相場の3つのパターンを知る
  • 酒田五法5つの基本形
  • 酒田五法の重要性と特に大切なサイン4つ
  • チャート機能が充実しているむさし証券
  • 酒田五法の勝率は60~70%

この記事を書いている僕(@craftprogramer)は都内のベンチャー企業でWebマーケターとして働いています。
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せっかくいい株を見付けても「いつ買えばいいのか?いつ売ればいいのか?」などの売買タイミングがわからなければ利益を最大限に得ることはできません。タイミングを間違えたら最悪の場合、損してしまうこともあるので、これを見極めるのはとても重要なことです。

そんなとき参考になるのが株価チャート。株価には波があって上がったり下がったりを繰り返していますが、株価チャートではその相場の流れがひと目でわかるよう記録されているのです。

酒田五法(さかたごほう)は株価チャートを用いたテクニカル分析手法の1つで「三山」「三川」「三空」「三兵」「三法」という5つのチャートパターンを使うことで売買タイミングを判断します。

酒田五法を使えば勘で投資するよりも確実に勝率が高まるでしょう。

これから株を始めようと思っている方へ、投資家が必ず利用する株価チャートの見方について説明していきます。チャートのパターンがわかれば今後の相場を予想することもできるようになるので、ぜひマスターしてください。

【上昇・もみ合い・下降】 チャートパターンには大きく分けて3つある


これが株価チャートです。株価は日々変動していて様々な形をしていますが、特定の期間で区切ると大きく分けて次の3つのパターンがあります。

  • 上昇パターン
  • もみ合いパターン
  • 下降パターン

この3つのパターンについて詳しく見ていきましょう。

株価が上昇していく上昇パターン(上昇トレンド)


株価が上昇していくチャートを上昇パターン、または上昇トレンドと呼びます。

短期間で見た場合、株価が上がったり下がったりの波はありますが、長期で見てその波の山が前の山より高く、谷も前の谷より高い位置にあり、全体的に右肩上がりなら上昇パターンです。

上昇パターンが始まると、しばらくは株価の上昇が続き、予想もしなかった価格まで上がることもあります。

株価が横ばいのもみ合いパターン(ボックス相場)


株価が上がったり下がったりを繰り返しながらも、なかなか上昇も下降もしない横ばいなチャートがもみ合いパターンです。またこのもみ合いの様子を箱に見立てて、ボックス相場やレンジ相場と呼ぶこともあります。

相場の山の部分を結んだ線を上値抵抗線、谷の部分を結んだ線を下値抵抗線(支持線)と呼び、もみ合いパターンが続く中で上値抵抗線を上に抜ければ、その後は株価が上昇傾向に流れ、下値抵抗線を下に抜ければ、その後は下降傾向に流れていくことが予想されます。

もみ合いパターンから
上値抵抗線を上に超えた場合 → 上昇トレンドへの転換 → 買いのサイン
下値抵抗線を下に抜けた場合 → 下降トレンドへの転換 → 売りのサイン

もみ合いパターンの最中は休息期間と考え、しばらく様子を見ておきましょう。

株価が下落していく下降パターン(下降トレンド)


株価が下落していくチャートを下降パターン、または下降トレンドと呼びます。短期間で見た場合、株価が上がったり下がったりの波はありますが、長期で見てその波の山が前の山より低く、谷も前の谷より低い位置にあり、全体的に右肩下がりなら下降パターンです。

下降パターンが始まると、しばらくは株価の下落が続きますので、株を保有している場合は早めに売ります。

上昇・もみ合い・下降の3つのチャートパターンについて説明しましたが、株価は日々変化しているので、ふとしたきっかけで上昇パターンが下降パターンへ、下降パターンが上昇パターンへ変わる場合があります。

そのチャートパターンの転換点を見極める方法として、昔から多くの投資家が参考にしている有名な手法があるので、次にその方法について説明します。

相場の流れが読めるようになれば売買タイミングを判断でき、利益を最大限に膨らませることができるので、ぜひ理解しておきましょう。

相場の上昇パターン・下降パターンを読む酒田五法

相場の流れを予想するには運や勘に頼ってはいけません。酒田五法(さかたごほう)と呼ばれる株価の上昇パターン・下降パターンがあるので紹介します。

酒田五法とは
江戸時代の米相場で活躍した本間宗久が編み出した投資手法で、三山、三川、三空、三兵、三法の5つの基本形に、それぞれ上昇パターンと下降パターンの2通りがある。

酒田五法の5つの基本形


なお、酒田五法は株価チャートの基本であるローソク足を活用しています。ローソク足の見方がわからない方は、まず「株価チャートの基本!ローソク足の種類や見方を理解しよう」を参考にしてください。

三山の上昇パターン「逆三尊底」

逆三尊底(ぎゃくさんぞんそこ)は谷が3つと山が2つできるチャートパターンです。英語では「ヘッドアンドショルダーズボトム」とも呼ばれ、株価の底値を確認するときに使います。

3つ目の谷が2つ目の谷より下回らず、上昇に転じていることから底値と判断し、上昇トレンドに転換したことを示します。このチャートパターンが出ると、今後は株価の上昇が期待できるため強い買いサインになります。

買いのタイミングは、3つ目の谷を抜けたときです。

これに似たチャートパターンで、谷が2つの「ダブル底」と呼ばれるものがあります。2つ目の谷が1つ目の谷より浅い場合で、これも逆三尊底と同じように下降トレンドから上昇トレンドに転換するサインになっています。

三山の下降パターン「三尊天井」

三尊天井(さんぞんてんじょう)は海外では「トリプルトップ」や「ヘッドアンドショルダーズトップ」とも呼ばれ、相場の天井圏を示す典型的なパターンとして有名です。3つの山と2つの谷があり、上昇トレンドから下降トレンドへ転換が予想できます。

3つ目の山が2つ目の山より低い場合は、その後に株価が下降する可能性が高くなるので、3つ目の山の高さが低いことを確認できた時点で売り注文を出すことをお勧めします。

三川の上昇パターン「三川明けの明星」

三川明けの明星(さんせんあけのみょうじょう)は下降した株価が上昇に切り替わるサインとして典型的なチャートパターンです。下降トレンド中に大陰線が出て、その次に大きく下げて十字線が出ます。その十字線の次が大きく反発した陽線の場合は三川明けの明星となり、上昇トレンドへの転換が期待できます。

2つ目のローソク足が十字線なので星を連想して「明星」と言われていますが、十字線ではなく小陽線や小陰線(コマ)でも同じ意味ととらえてください。陰線→十字線(コマ)→陽線の3つのローソク足なので、見落とさずに確認して買いのタイミングを逃さないように注意しましょう。
始値と終値の値幅が小さい陽線や陰線で、上下にヒゲが伸びている形がコマに似ていることからこのような名前がつけられたローソク足です。

三川の下降パターン「三川宵の明星」

三川宵の明星(さんせんよいのみょうじょう)は三川明けの明星の逆で、上昇トレンド中にできる下降トレンドへの転換パターンになります。

十字線(コマ)の後に大きく急落して陰線になる場合は、そこが売りのサインなので、見落とさずチェックしていきましょう。

三空の上昇パターン「三空叩き込み」

三空叩き込み(さんくうたたきこみ)は、下降トレンド中に窓を3つ開けて下げているチャートパターンで、その後に上昇トレンドへの転換が期待できる強い買いのサインです。

この場合の窓とは、陰線の終値から値が飛んで次のローソク足との間に空間ができることで、三空の「空」はこの窓を意味しています。

ローソク足チャートでは重なり合いながら株価が変動することが多いですが、たまにぽっかりと空間を開けて次のローソク足が出現することがあります。その空間を「窓」と呼び、チャート上では、「窓を開けて上昇した(下落した)」という表現をします。

これだけ大きな売り注文が続くと、その後に上昇へと反発する可能性も高くなりますが、これがどういった原因で株価を下げているのか確認しておくことも必要です。

企業の不祥事や上場廃止など、その原因によっては反発が起らず、そのまま下がっていく場合もあるので注意してください。

三空の下降パターン「三空踏み上げ」

三空踏み上げ(さんくうふみあげ)は、三空叩き込みとは逆に上昇トレンド中に3回窓を開けて株価が上がり続けるチャートパターンです。この後は下降パターンへの転換が予想されるので、強い売りサインになります。

窓を開けて株価が上昇するには相当強い買い圧力があるのがわかりますが、さすがに3回も続くとその後に反発する可能性も高くなります。窓を空けて急騰した株価は、下落も急激に下がる場合が多いので売りタイミングを逃さないよう注意が必要です。

三兵の上昇パターン「赤三兵」

赤三兵(あかさんぺい)は上昇トレンド中に陽線が3本続くチャートパターンを指します。窓を開けずに各ローソク足が前日の終値より低く始まり、終値は前日の終値より高く終わっているのが特徴です。

赤三兵は長期の上昇トレンドにつながる前兆で、強い買いシグナルと言われています。

しかしここで注意しなければいけないのが、たとえ陽線が3本連続で出ていても上ヒゲが長く出ているときは「赤三兵先詰まり」と呼ばれ、こちらは買い勢力が弱いことから売りシグナルになるので覚えておいてください。

三兵の下降パターン「黒三平」

黒三平(くろさんぺい)は「三羽鳥」とも呼ばれ、株価下落のサインになります。黒三兵の特徴は、窓を開けずに段階的に値を下げ続けます。下降トレンドの典型的なパターンなので、特に天井圏で黒三兵が出たら売りのタイミングだということを覚えておいてください。

三法の上昇パターン「上げ三法」

上げ三法(あげさんぽう)は上昇トレンドの最中に出た大陽線の後に、小陽線や小陰線が3回続き、その後の大陽線が始めの大陽線を上抜いたチャートパターンです。三法とは「売り・買い・休み」を意味していて、相場にも休みは必要だということを表現しています。

上げ三法が出たら上昇トレンドの始まりを意味しますので、最後の大陽線が始めの大陽線の終値を抜けたときを買いのタイミングとして判断しましょう。

三法の下降パターン「下げ三法」

下げ三法(さげさんぽう)は上げ三法の逆で、下降トレンド中に大陰線の次にその大陰線の値幅内で小陽線や小陰線が並び、その後に再び大陰線で大きく下げるチャートパターンのことを言います。下げ三法の後はそのまま下降トレンドが続きますので、売りシグナルになります。

売るタイミングは、始めの大陰線の終値を最後の大陰線が抜けたときなので、下げ三法が出たときは注意深くチャートを確認していてください。

市場心理が相場を動かす!酒田五法が示すチャートパターン

江戸時代に天才相場師として活躍した本間宗久は、相場の秘伝書「荘内本間宗久翁遺書略伝」の中で、相場を動かすのは人間の欲望が凝縮した市場心理で、この真髄がわからないことには相場で勝つことはできないと説明しています。

次に上がるのか、下がるのかを読むためには企業情報も大事ですが、最も重要なのは市場に参加してる人間の心理なので、そのことを念頭に置きながら酒田五法を参考にチャートパターンを読んでみてください。

酒田五法は株式売買だけでなく、為替取引(FX)など広く利用されているチャートの分析方法です。そのため相場を読む際、酒田五法を参考にチャートパターンを予想している投資家が多く、実際にその通りに流れていく傾向があります。

ここで自分だけ違った投資手法を利用していると、酒田五法を利用している人々の心理を無視することになり、予想に反した相場に進んでしまう危険もあります。酒田五法を参考にするということは、市場の心理を読む近道になるという利点があるのです。

酒田五法を使った売買サインまとめ

ではここで、上昇パターン(買いサイン)と下降パターン(売りサイン)になるパターンをおさらいしておきましょう。

まずは上昇パターン(買いサイン)です。

酒田五法の買いサイン

  • 逆三尊底
  • 三川明けの明星
  • 三空叩き込み
  • 赤三兵
  • 赤三兵

次に下降パターン(売りサイン)です。

  • 三尊天井
  • 三川宵の明星
  • 三空踏み上げ
  • 黒三平
  • 下げ三法

この中でも特に三山の「逆三尊底」「三尊天井」と、三川の「三川明けの明星」「三川宵の明星」の4つは注意してください。

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