投下資本利益率(ROIC)で企業の運用効率を調べよう!

「投下資本利益率って聞いたことあるけど実際にどうやって計算していいかわからないなー」
こんな悩みを抱えている人は多いのではないでしょうか。

こういった疑問にお答えします。

✅本記事の内容

  • 投下資本利益率(ROIC)とは
  • 投下資本の考え方
  • 必要なデータを集める
  • 企業の運営効率を調べよう

この記事を書いている僕(@craftprogramer)は都内のベンチャー企業でWebマーケターとして働いています。
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投下資本利益率とはROICと呼ばれる、企業の「稼ぐ力」を表す指標。事業に投じた資金で「どれだけ利益を出せているか」を知ることができます。

投下資本利益率は、株の売買を検討するための判断材料のひとつです。投資をする際は、その企業の収益性を調べましょう。

投下資本利益率はほかの指標と併せて使うことが多いため、上級者向けと言われています。

しかし単体での使い方もあり、投下資本利益率自体は計算方法さえわかれば初心者でも利用することができます。

ここでは投下資本利益率の計算方法や、計算に必要なデータの調べ方を紹介します。

投下資本利益率(ROIC)でその企業の「稼ぐ力」を分析!

投下資本利益率(ROIC)とは、「企業がどれだけ効率的に利益を出しているか」を知ることができる指標です。事業活動のために投じた資金(投下資本)を使って算出します。

まず投下資本利益率の計算方法を見てみましょう。

NOPLAT(みなし税引後営業利益)と表記されている、もしくは併記されている場合も。

複数年の投下資本利益率の平均値や推移によって、その企業の「稼ぐ力」の有無を見ることができます。

数年単位で調べて、推移が右肩上がりなら「稼ぐ力」が大きくなっている証拠。しかし下がり気味、となると衰退している可能性があります。

もちろん下がっていく可能性や巻き返す可能性もあるので、投下資本利益率だけで判断しないようにしてくださいね

投下資本の計算方法は?「資産ベース」と「負債ベース」で考える

先ほども説明したように、投下資本は「事業活動のために投じた資金」のことです。この投下資本を算出するには、大きくわけて2種類のアプローチがあります。

投下資本の考え方

  • 資産ベース
  • 負債ベース

次の項目から、それぞれ算出方法を見てみましょう。

投下資本を「資産ベース」で算出する方法

資産ベースで投下資本を考える場合、一般的に「運転資本※+固定資産」を使用します。

投下資本利益率で注目すべきは「運転資本の増減」。

投下資本を「負債ベース」で算出する方法

負債ベースで投下資本を考える場合、一般的に「有利子負債+株主資本(自己資本)」を使用します。

投下資本利益率の計算に必要な数値を調べる

投下資本利益率を算出するためには、いくつかの数値を調べる必要があります。計算に必要なデータは金融庁の「EDINET」や会社四季報で調べましょう。

まず投下資本は、「資産ベース」か「負債ベース」のどちらかで算出します。

資産ベースの場合、計算方法は「運転資本+固定資産」です。必要な項目は、それぞれ次のとおり。

資産ベースで算出する場合

貸借対照表の「純資産の部」と「負債の部」に記載されいます。

負債ベースの場合、計算方法は「有利子負債+株主資本(自己資本)」。次の2つの項目が必要です。

負債ベースで算出する場合

  • 有利子負債
  • 株主資本(自己資本)

会社四季報にそれぞれ記載されています。

次にNOPATを「営業利益×(1-法人税率)」で算出しましょう。

法人税率は約40%で算出することが多いのですが、実際の税率を見てみると30%台まで下がっています。

年々変動するものなので、毎年チェックしてくださいね。

またNOPATは税引後営業利益なので、「営業利益-法人税等合計」で算出することも可能です。損益計算書で次の2つの項目をチェックしましょう。

税引後営業利益を簡易計算する場合

  • 営業利益
  • 法人税等合計

そして各項目から算出した数値を「NOPAT÷投下資本」に当てはめて計算すれば、投下資本利益率を調べることができます。
貸借対照表や損益計算書の見方については「貸借対照表の見方」「損益計算書の見方」で紹介しているぞ!
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